てんつくマン ✕ 城村英志 part3
03
養鶏は世界を救う!
英志:うちはね、鶏の話をすると「あのころのきみ」って卵なんです
てんつく:あのころのきみ!(笑)
英志:
いいでしょ。
なぜかというと、どんなことを障害持ってる方々とやろうかって時に、
昔、アフリカで養鶏やったことがあったので。
てんつく:そうなんですね。
英志:ビルゲイツは「養鶏は世界を救う」っていうプロジェクトをやってるんですよ。
養鶏を通して、お金を預けるんじゃなくて、鶏を預ける。
てんつく:ほう。
英志:そうすると、特に女性たちが鶏をきちんと育てて半年後1年後に増やしていくんですよ。
てんつく:ほう。
英志:卵は世界中で売れるので。
てんつく:なるほど。
英志:
いざとなったら自分たちも食べれるじゃないですか。
肉も売れるじゃないですか。
で、世界中でそういうプロジェクトしてるんですよ。
すごい大きなプロジェクトですよ。
で、お金を預けるんじゃなくて、
鶏を預けるっていって世界中で成功してるんですよ。
てんつく:へぇーー。(驚く)
英志:
と聞いたので、僕はアフリカでまた養鶏やりたいと思ってるんで。
大いなる実験でもあるんですよここは。
養鶏やりたいなと思って。
近所のおじいちゃんばあちゃんに相談したら。
おじいちゃんみんな言うんですよ。
昔の卵は美味しかったって。
今のじゃないんだよ、って。
てんつく:そうなんですか。(驚く)
英志:
皆が言うんですよ。
昔は栄養ドリンクとかなかったから畑仕事に行ったら卵を持って行って、
ちっちゃい穴を開けて、疲れたらチューチュー吸うんですって。
これが栄養ドリンクだって。
てんつく:へぇー。(驚く)
英志:
今の卵じゃできないんだよって、本当かなと思いつつも結構な方々がそういうので、長野県のおじいちゃん達、吸ってたって。
そんな卵作りたいと思って、作り方教えてくださいって。
近所のおじいちゃんたちに教えてもらって。
あとYouTubeが結構教えてくれるので、勉強させてもらって。
見よう見まねで自然養鶏っていうのを勉強させてもらって、
やってみたらおいしい卵できた。
てんつく:
見たーいー!
パクろう!パクっていいですか?(笑)
英志:もう100%教えます。
てんつく:えーー!
英志:むっちゃ美味しいです。
てんつく:
2棟のマンゴーハウスをね。
今そこで鶏3羽飼ってるんですけど、
あそこ丸々鶏にしてもええなと思ってるんですよ。
英志:
鶏はいいですよ。
何かをしながら鶏ってすごくいいです。
野菜と鶏とか、何かをしながら鶏って。
手間はそんなかからないので、
もちろん僕たちはこだわって餌を作ってます。
逆に障害持ってる方々ってすごく丁寧なので、
ゆっくりですけど、本当に丁寧に餌作りをしてくれて。
全部発酵させてるんですよ。
てんつく:餌作りもやってるんですね。(驚く)
英志:
発酵させて、水もあれですよ、全部地下水ですよ。
てんつく:へぇー。(驚く)
うちも井戸ありますから。
英志:
隣村の有機農業やってる方々が、
出るそのくず野菜、有機のくず野菜を全部いただいて食べさせてるんです。
僕よりいいもん食べてます。
てんつく:あははは。
英志:
栄養豊富で水もいいもんで、
本当にもうプリンプリンで。
黄身も掴める、箸でつまめますから。
てんつく:へぇーー、楽しみやな明日!
英志:
だからそういった卵を本当に地域の方々が喜んでくださって。
それでシフォンケーキとかも今作らせてもらってるんですけど。
嬉しいことに東京や遠くの方々から注文が入るんですよ。
てんつく:鶏っていうのは基本的に、
ちゃんと売上として成り立っていくんですか?
英志:
なります。
もし、農家さんたちが片手間でやるとかだったら、
多分300羽ぐらいが一番いいと思います、自然養鶏だったら。
僕らは売上だけが目標ではないので。
やっぱりその働く時間の、無理させないっていう。
やっぱり無理してじゃなくて自分が働きがいがあるっていうところを探しているので。
うちは150羽ぐらいが一番いいかなと思ってます。
それ以下だとやっててなんかやりがいがないし、
やっぱ200羽超えてくるとちょっと忙しい方が勝つかなと思って。
てんつく:あ、そうですかー。
英志:
私たちはそのぐらいがちょうどいいかなと思ってますけど。
もし色々お金も回すとかいろいろ考えると、
自然養鶏だと僕らの感覚では300羽ぐらいかなーっていう。
てんつく:300羽やったら相当大きな面積いるでしょう?
英志:
でも放し飼いだから。
うちは一応小屋があって、夜は寝るとこありますけど。
ハウスとかでやるんだったらそんなんで大丈夫だと思いますよ。
てんつく:
そうですか!明日楽しみやなー!
まさか鶏でこんなワクワクするとは。
英志:
これはやってきて思ったんですけど。
すごい元気なんですよ!
なんでだろうとずっと思ってたら、
それは障害を持ってる方々って誰かにお世話になる事って多いじゃないですか。
でも自分から何かをする機会がなかなかなかった。
鶏って自分で餌あげないとダメじゃないですか。
てんつく:そうですね。
英志:
水上げなきゃって。
待っててくれるんですよ。
てんつく:んんー、可愛いやろね!
英志:
僕なんか、たまにしか小屋入れないから、
雄鶏いたらたまに突かれるんですけど(笑)
彼らは絶対突かれないんですよ。
てんつく:なるほど!
英志:
僕は捕まえようとしても逃げられるんですけど。
彼らが行くともうすぐ捕まえて、よしよしってやってるんですよ。
てんつく:もう繋がりがね、毎日の。
英志:
だから本当に自分が誰かの役に立てるとすごい実感しやすい。
本当に鶏たちが喜んでくれる。
やってよかったなって思います。
卵を買ってくださった。
買いに来たお客様が、「美味しかったよ」って直接声をいただけるじゃないですか。
それがすごく僕も嬉しいし、障害を持たれてる方々が喜んでくれて。
やって良かったなーって思うんですよ。
是非マンゴーの下で鶏。
てんつく:マンゴーの下でやりましょう!
英志:
そんな活動を皆さん、一生懸命やってくれるので、僕らとしては。
そういった彼らが、こう一生懸命輝ける場所を作りたいし、一番僕たちが作りたい場所って。
養鶏は手段でしかないので。
愛の溢れる場所をつくりたい
英志:
この場所が彼らが来て、愛にあふれる場所であってほしいっていうの願ってるんですよね。
結構うちは恥ずかしげもなく愛を語るので僕も。
完全にてんつくマンさんの影響で。
てんつく:いやいやいや、愛を語ったつもりないんですけどね(笑)
英志:
僕は教会の牧師ですので、聖書から来てますけど。
それも言っときます。
が、やっぱりこのね、牧師になる前教会から少し離れていた時代の中に、
本当にビジョン、夢を語っていいんだって。
本当に自分たちが大切なもの、これが大切だと思うものを。
これだけに声高に語っていいんだっていうのを、
すごい衝撃だったんです。
僕の中で僕が今一番大切したいものが、
この場所は愛があるよっていうことなので。
結構堂々と言います。
言えるようになった障害を持たれた方々が育ってくる中で。
お父さんお母さんも愛してきてくれたと、
思うんだけど、やっぱり障害がある故に疲れが出たりするじゃないですか。
てんつく:確かに。
英志:
もしくは大人になって障害を持たれた時に、
本当は自分はこういう生き方じゃなくて、
結婚したかったし、同じようにボーナス貰える仕事したかったし。
でも病気になったが故に、そういうのは諦めなきゃいけない中で、
自分を小さくしていった時に外に出れなくなって。
自分を必要とされてないんじゃないかと。
思ったりするんですよね。
自分何のためにここにいるんだろうなって。
病気にならなければなって、どっかで思うじゃないですか。
僕たちが今作ってる場所、このファーストマウンテンもそうなんですけど。
養鶏も何のためにやってるかって、
メッセージはここに愛があるって事なんですよ。
ここに来ていいよって、ここに来たら荷物下ろしていいよって。
重荷におろしていいよって。
みんなここに来たらスタッフもそう。
僕たちもそうです、僕たちも失敗するし、失敗する権利があると思ってるので。
どんどん失敗したらいいし、でもここでは何回でもやり直せるよって。
やめてもいい、でも帰ってきていつでも帰って来れるよっていうことをやっぱ発信し
たいんですよね。
そうすると、僕らもスタッフも健康になれますし、
でも本当に利用者さんが元気になっている姿を見ていくと。
なんか僕たちは福祉という分野で仕事をさせてもらってますけど。
精神の心の病気は僕は治るんだって思うんですよね。
本当に僕たちは諦めるんじゃなくて、
本当は彼らはこういう顔してたんだよねって、
それをもう一回見つけることができるんですよね。
それを見つけて、一番喜ぶのがお父さんお母さんなんですよ。
てんつく:うんうん。
英志:
本当にお父さんお母さんが、
私たち何年ぶりにこの顔見ただろうって喜んでくださるんですよ。
たまらないです。
てんつく:たまらないですね。
英志:
非常に嬉しいです。
本当にあんなに「死にたい死にたい」って言ってた方が、
言わなくなって。
コンビニに行くたびにカッターを買ってた方が買わなくなって。
それで、言ってくださるのが。
病気になって良かった。
ここに来れたから良かった。
てんつく:最高の言葉ですね。
英志:
謙遜だと思います。
病気になっていいわけないんですよ。
でも、なって良かったって。
ここに来れたからって。
僕が同じこと言えるかなと思うんだけど。
本当に皆さん謙遜でそんなこと言ってくださるので。
僕たちは福祉やってるけどプロではないなと思ってて。
ほんと素人なんですけど、
でも心が元気になっていく方々を見ると。
僕たち一つのモデルになりたいって思うんですね。
ちょっと生意気ですけど、良いモデルになりたいんですよ。
ああ、こんなふうにやったらみんな元気になるんだ。
っていうのを伝えていきたいなって思うので。
てんつく:
そうですね。
せっかく生まれてきたらやっぱり、
自分に生まれて良かったなぁって言って生きて死ぬ人を増やしたいなと思うんですね。
自分に生まれてよかった!っていう人を
どんだけ増やせるかっていうのが、僕の生きてる意味かなと思うので。
これからもそこを目指していこうかなと思いますね。
英志:僕もそれ影響を受けていいですか?
てんつく:ぜひ。
英志:
いいですね。
自分に生まれて良かったっていう。
素敵ですね。
自分に生まれて良かったって。
いろんな状況はある中でも、幸せですよね!
てんつく:最高です。
英志:
ここに生まれて良かった。
自分に生まれて良かったって、すごい素敵ですね!
ありがとうございます。
てんつく:それは子供たちが教えてくれましたね。
英志:
あ、そっかぁー。
明日から僕使います。
明日朝、早速。
てんつく:ははは!
明日鶏めちゃめちゃパクるよ!
英志:
ふふふふ、是非。
てんつく:色々パクリあいましょう!
英志:よろしくお願いします!
てんつく:ありがとうございました!
英志:ありがとうございました、感謝してます!
てんつく:こちらこそ、ありがとうございます。